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特集1 21世紀の公害20世紀後半からのヒトの活動の爆発的な拡大は、新たな地質学的時代——人新世——の幕開けを議論しなければならないほどの環境変化を引き起こしている。大量生産・大量消費という経済システムの暴走が気候変動などの環境危機をもたらしていることは、いまや国際的合意となり、対策をめぐる議論が進められている。ここでは、そうした持続不可能な経済システムが、私たちの心身——とりわけ子どもたちの——をも傷つけている状況についての議論を提起したい。化学物質や電磁波など、加害と被害の関係が錯綜する新たな環境リスクに、どう対応すればいいのか。20世紀に多くの犠牲をもたらした公害の経験から、何を学ぶのか。特集する。特集2 軍事化される琉球弧かつて、「本土決戦」の時間稼ぎ、「捨て石」として沖縄は戦場とされ、4分の1を超える住民が犠牲になった。軍事拠点の存在は米軍の攻撃を招き、軍隊は住民を守らず、むしろ軍隊があることで住民の犠牲は膨大なものとなった。いま、鹿児島南部から沖縄最西端の与那国島にいたる琉球弧の島々で、急速に軍事基地の建設が進められている。地域のコミュニティに軋轢をもたらし、固有の生態系に

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